小生、レストラン巡りと歴史と夕陽撮影と旅行が趣味なんですが、それ以外にシルバーの指輪と輝石使った組紐ブレスレット作製の趣味が有ります。

こないだ作ったリラックマもどきの指輪の製作過程をUPしてみたいと思います。
完成品はコレ↓です。
因みに、作った指輪は台湾臺北市の龍山寺でエンチャントして貰い御守り指輪にしてもらいました〜♬

さて、シルバーの指輪を作るには二つの方法があります。

一つは頭の中で思い描(えが)くデザインを蝋(ろう)から削り出し原型を作製。
更に、原型を業者に渡し、型を製作してもらい溶解した銀で鋳造する工程を委託する方法。
コレは業者が量産する為の手段で一般人には不要ですが、蝋での原型製作は失敗してもコストかからないメリットも有りますが、鋳造を委託する時点で業者に払う高額な費用が発生するので大量生産しないと意味が有りません。

二つ目の手段は銀粘土を成形し指輪を作り、焼成して化学変化で分子結合させてシルバーアクセサリーにする方法です。
この方法に必要なキットや銀粘土は東急ハンズなどの雑貨屋でも手軽に手に入る為、一般人に向いてます。
しかしリスクもあり、失敗したら数千円の銀粘土が一発で無駄に成ります。

小生は業者でも無いし彫刻は幼い頃から習っていたので、今回は後者の銀粘土で指輪を作る方法を皆様に紹介いたしましょう。

使う銀粘土は↓コレ。
20gで確か4000円以下だったような…
値段は店頭で確認して下さい。

次に彫刻する時に使う刃物やヤスリですが、小生は少し拘りが有ります。
刀鍛冶が打った彫刻刀や小刀を使っています。
…ただの好みで使ってるだけです。

彫刻刀

小刀

自慢の一品!↓菊一文字の毛抜き(笑)
毛抜きは背の丸い部分をヘラ代わりに使ったりもしています。

これ以外に工作用の金ヤスリも数本と紙やすりの細かいやつ。

さて、指輪作りはまず銀粘土を丸めたりくっつけたりして大体の形にする事から始まります。
後で細部を削り出したりするので大体の形で若干大きめにします。
こんな↑感じで最初はただの泥輪っか。

大体の形が出来たらドライヤーで30分くらい乾燥させます。

それを↓こんな感じで削り出します。
こんな↑感じでサイズ大きさを整えたら…
小生は木材彫刻みたいな模様が好きなんで彫刻刀で粗(あら)く鎌倉彫りみたいに彫刻します。

で、次に同じ様に大まかな形にリラックマの顔を作ってから、紙やすりと極細の金ヤスリでリラックマの顔の細部を削り出します。
こんな↓感じ

顔と土台の指輪が別々に出来たら、銀粘土を少し水で溶かして泥状にし接着剤にしてくっつけます。
くっつけたら、ドライヤーで30分くらい熱風拷問を指輪に加えます。
 
焼く準備ですが、焼成に使うポットや燃料は東急ハンズでも売ってます(笑)。
コレで焼くと真っ白いツヤの無い状態の銀指輪が出来ます。

ふははははぁ〜!
煉獄の炎に焼き尽くされ浄化されるが良いわ〜!
もれなく不順物質が焼き尽くされ、真っ白けっけな純真なクマさんの出来上がり(笑)。

コレを金ブラシで磨くとみるみるツヤが出ます。
磨く道具一式…

こんな風に光沢が出てきます。
どんどん磨く…
そしてツヤを出したい部分を細い鉄の棒で押し潰すように強く撫(な)でていくと、鉄より柔らかい銀の表面の粒子が平らになり光沢が鮮明に成ります。
同じ要領でコリラックマも作ります…

完成品リラックマとコリラックマ
コリラックマの方が出来が良い…
別角度
正面

多少手先が器用なら、誰でも作れますから挑戦してみて下さいね〜!