横浜市港北区鳥山に残念な事に神主不在に成ってる、立派な八幡神社があります。
ここ、地元の人も移民だらけで知らない人が多いのですが、実は、征夷大将軍源頼朝公の与力で平安時代後期〜鎌倉時代の名将、佐々木高綱公の居館跡なんです。
高綱公と言えば源義経と共に京都に攻め上り、宇治川の合戦や木曽義仲追討戦で大活躍された滋賀県出身の名将です。
しかし周辺住民は、現在、鳥山八幡宮が高綱公の屋敷跡と知らない人だらけで神社の手入れも本殿以外は疎かにされ旧参道や周辺の環境は余り良くなく、神社の由来を記した看板さえありません。
移民の多い鳥山周辺の住民はほとんど御存知(ごぞんじ)無いようです。
実は、この一帯は、佐々木高綱公が源頼朝公の命令で開基した三会寺(さんねじ)が鎮座していたり、高綱公が宇治川の合戦の戦功により頼朝公から下賜(かし)され拝領(はいりょ)した名馬「生唼(いけずき)」が葬られた場所に建てられた馬頭観音(ばとうかんのん)の御堂も近くに在ったり、佐々木家所縁の史跡が沢山有ります。
陸上部の生徒や運動会で活躍したい学生サンは、この馬頭観音に御参りしたら"名馬生唼"の御利益に肖(あやか)れるかも知れませんよ?
歴史的にも高綱公の兄の佐々木家嫡流御曹司の佐々木定綱公の嫡孫に当たる佐々木泰綱公が幕府の命令で、この鳥山地区一帯を開墾した事も古文書に記されています。
実は、この一帯は、佐々木高綱公が源頼朝公の命令で開基した三会寺(さんねじ)が鎮座していたり、高綱公が宇治川の合戦の戦功により頼朝公から下賜(かし)され拝領(はいりょ)した名馬「生唼(いけずき)」が葬られた場所に建てられた馬頭観音(ばとうかんのん)の御堂も近くに在ったり、佐々木家所縁の史跡が沢山有ります。
陸上部の生徒や運動会で活躍したい学生サンは、この馬頭観音に御参りしたら"名馬生唼"の御利益に肖(あやか)れるかも知れませんよ?
歴史的にも高綱公の兄の佐々木家嫡流御曹司の佐々木定綱公の嫡孫に当たる佐々木泰綱公が幕府の命令で、この鳥山地区一帯を開墾した事も古文書に記されています。
この鳥山の八幡社の石段の手前右側には小さな祠(ほこら)があります。
実はこの祠も凄い場所の筈です。
源氏系の武士や、頼朝公の御家人の中には八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ=八幡宮の御祭神)と、弁財天を信仰する武将が多くいました。
そして、弁財天様はだいたいが池の真ん中に島を築いて、そこに祠を築いて祀ったようです。
その事は、鶴岡八幡宮に白幡弁財天が祀られている事や、頼朝公が江ノ島弁財天を信仰した事、戦国時代の小田原北条家が八幡神を信仰した事も滝山城址に弁天池が設けられている事からも証明となります。
源氏系の武士や、頼朝公の御家人の中には八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ=八幡宮の御祭神)と、弁財天を信仰する武将が多くいました。
そして、弁財天様はだいたいが池の真ん中に島を築いて、そこに祠を築いて祀ったようです。
その事は、鶴岡八幡宮に白幡弁財天が祀られている事や、頼朝公が江ノ島弁財天を信仰した事、戦国時代の小田原北条家が八幡神を信仰した事も滝山城址に弁天池が設けられている事からも証明となります。
ご覧の通りの惨状で、鳥山の八幡社の弁天堂と思われる場所は荒れ放題です。
しかし良く見ると祠の手前には土砂に埋もれた石橋があり…
背後の「切岸(きりぎし=人工的に削った崖)」から湧き出る細い滝も確認出来ます。
今は手入れする氏子もいなくなり土砂で埋もれてしまってますが、恐らく昔は背後の滝から石橋まで池が広がっており、弁天様の祠と思われる場所は、多くの弁財天の祠と同じ様に池の中に浮かぶ島になっていたのでしょう。
この弁天様は財運の神様であり、強運付与の神様ですので、学生は勝負事や試験の前に御参りすると御利益が有るので受験前や部活の試合前に御参りしてみたら御利益有るかも知れませんよ~♫
しかも八幡神社の八幡神=応神天皇は軍神で勝負事にまつわる神様ですから。
だから源氏与力の鎌倉武士から崇拝された訳ですが…
さて、話を神社の地形と歴史に戻します。
神社本殿周辺の地形は鎌倉報国寺のように切岸に囲まれた谷戸(やと)状の館だったと推測が成り立ち、平安時代〜鎌倉時代の鎌倉武士の屋敷が谷戸に作られる事が多かった事から時代的にも佐々木高綱公の屋敷跡の伝承と符合します。
神社は鳥山の裾野部分にあり、恐らく位置的に平時の屋敷だったのでしょう。
背後の鳥山が詰めの城として機能していたのだとおもいます。
これは神奈川県藤沢市の大庭城址、同横須賀市舟倉の怒田城、同川崎市井田の井田城址、東京都日野市の平山城祉等の同時代の城とも地形的に相似しています。
神社は参道から立派だった名残があります。
いまでは鳥山山頂の住宅地への通り道としてしか認識されていないようですが…
どうぞ周辺住民の皆様
佐々木高綱公が残してくださった歴史と地域の誇りを、神社と馬頭観音、そして神社の御神木と共に大切になさって下さい。
コメント
コメント一覧 (10)
ありがとうございます。
大抵の女性読者はFacebookとかで「長いから短くしてくれ」とか直メ✉️で文句しか言われないので、読んで頂き嬉しいです。
この2、3年は休みの日に苦手な方面の勉強ばかりでブログ書く気力失せまくりでした。
又、新しいSE的な資格も一から勉強して取らなければいけなく成ってしまい、余り書く暇は無いかも知れませんが暇を見て書けたら良いな~と思いますので宜しくお願いします。
高橋という名前が歴史ある名字と教えて頂き有難うございます!
よくある名前なので(^^:名前に対する自尊心が上がりました!
またブログを拝見させて頂き、こんな素っ気ない住宅地に歴史的な場所が沢山ある事を知りビックリしました!
あの三枚町の天屋や東泉寺、東顕寺がそんないわれがあったとは‼︎
東顕寺に至っては石畳のある林はひと気が無くて薄気味悪い場所という印象だったので、せめて解説の看板を設置してくれていたら先人達に思いを馳せ、思い出の詰まった場所なんだなぁと行った時にその場所を大切に思えたかも知れないのにと思いました。
これら歴史的な場所全てを整備してアピールしたら、京都には敵わないとしても奈良くらいの『地味な歴史の街』になるんじゃないかと思ったりしました。
でも横浜市や地域の方は価値を見出さないかったのですね。『今だけ金だけ自分だけ』の経済成長と消費の時代ゆえだったのでしょうか。残念ですね。
今日参拝した八幡神社を見て残念な気持ちになった様に先人達の思いのある場所をぞんざいにしてしまうと周り回って現在住む人の自尊心も低くなるのだなぁと感じました。
(でも、これから良くしていく事も出来ますね✨)
それから古代の日本の地形はとても興味深く拝見しました。鎌倉時代までかつて海だった場所が湿地であった日本は景色もだいぶ違ったんだろうなぁと『ブラタモリ』の様に脳内で当時を想像しながら近所の神社を巡ろうと思います!
厚みのある楽しい記事をありがとうございました😊これからもブログを拝見させて頂きます!
初めまして、コメントありがとうございます。
住宅街の中に昔の偉い人と繋がれる場所が有ると何だか心がホッコリしつつ勇気を分けて貰える気がして安らぐんです。
高橋サンの御先祖さまは佐々木家の御子孫と一緒に戦国時代北条家臣として活躍したかもしれたせんよ?
佐々木家の戦国時代の子孫に間宮康俊と言う川崎駅一帯、横浜市南部、横須賀市沿岸と海老名を治めた殿様がいて、小田原北条家臣の相模十四騎筆頭の武将でした。江戸時代の学者、間宮士信や間宮林蔵、杉田玄白の祖先です。
名将で地黄八幡の異名で敵から恐れられ武田信玄や上杉謙信にも勝ったJR大船駅近く玉縄城主の北条綱成公の副将軍師として活躍しました。その北条綱成公は本家の小田原北条家の殿様の北条氏綱公の婿養子で、嫁の兄の北条氏康公を支えました。
同じく義兄弟で名将の北条綱高公がやはり北条氏綱公の婿養子です。深大寺等東京多摩方面や伊豆で活躍し目黒の円融寺の前身寺院を支援した知将です。
この北条綱高公の本姓が高橋で、御先祖は九州の大名でした。
だから、高橋サンの御先祖様は、佐々木家子孫の間宮サンや北条綱成公と一緒に戦っていたかもしれませんね。
ご縁ですね~
神社には御祭神、由来の立札がなく調べたらこちらに辿り着きました!
おっしゃる通り、まさかここがそんな由緒ある場所とはΣ('◉⌓◉’)という印象でした。
イチョウの木は赤坂氷川神社と同じ姿で歴史のある場所なのかと思いましたが、本当に環境が残念ですね。
守ってくださる人々が居ないとこの様になるのですね(p_-)
これから鎌倉時代に思いを馳せてみようと思います。
またお参りに行きます。ありがとうございました(^。^)
お役に立てた様でなにより!
佐々木氏の発祥地は滋賀県安土町の沙沙貴神社ですよ!関西なら行けるし、佐々木家の観音寺城や安土城も見学しやすい場所です。
宇多天皇の皇子で醍醐天皇の実弟の敦実親王の子孫で、宇多源氏や近江源氏と呼ばれます。
一族は六角家を筆頭に、京極家、尼子家、南条家、黒田家、杉田家、山中、大山家等がいます。
平清盛公と後白河天皇が、源氏の棟梁河内源氏の源義朝公に戦で勝ち政権を樹立した際に、宇多源氏佐々木家や摂津源氏多田家は相武に亡命し、後に頼朝公を担ぎ上げました。
佐々木家は神奈川県綾瀬市の早川城主渋谷重国公を頼り亡命し川崎駅一帯と横浜市港北区小机辺りに領地を頼朝公から貰ったみたいです。
渋谷重国公は上杉謙信や東郷平八郎の御先祖です。東京の渋谷地名由来の人物ですね。
佐々木一族では、六角定頼、京極高知、尼子経久、南条元忠、黒田如水、山中鹿之助、間宮康俊、間宮林蔵、杉田玄白、大山巌さんなんかが有名ですよ。
私も調べてみて見ましたところ、このブログに今、辿り着きました。
詳しく説明して頂き非常に参考になりました!
私は神奈川県藤沢市にすんでいますので、新横浜は近いので行ってみようと思います。
返信おそくなりすみません。
小生がブログに書いてから数年が過ぎて、石材も片付けられたり少し参道も綺麗に成ったみたいですよ。
読んで下さりありがとうございます。
鳥山を開拓された佐々木泰綱公や、頼朝公の御意思でここの旧街道を押さえた佐々木高綱公、高綱公が頼朝公の命で開基された三会寺の現在の御住職様も御歓びに成られるんじゃないかと思います。
画面下に常時される関連❝タグ❞で「港北区」を選んで頂くと周辺の関連記事が出る筈です。
港北区から離れていても佐々木家の一族は関東各地に土着しているはずなので、関連武将の造営した神社さんを御参りしたら宜しいかと思います。
まぁ、一番は新幹線で新横浜に寄る事も有れば、横浜線に乗り換えて小机までいらっしゃって鳥山八幡宮や三会寺や馬頭観音、ついでに小机城址も御参りされるのが一番の開運や厄払い、小旅行に成るかも知れませんね~!
無論、お昼は新横のラーメン博物館で(笑)。
今は別の関東地方へ越していますが、ここに産土神がいると思っていいですよね。