え~、真田丸は第3回で、どうやら❝経費の掛かる合戦シーンをやる心算が無い事が確定的に成り視聴率が急激に下がり、第5回で期待外れのドラマな事に多くの視聴者が気が付き、第6回で三谷幸喜サンは歴史事実を無視して創作ファンタジー的に脚本をハチャメチャにしてしまいました。
もう、第7回では歴史好きにとっては見る価値の無いゴミ同然の只(ただ)のドタバタ人物劇に成り果てました。

前提として、真田贔屓(ひいき)の歴史ファンは真田の合戦や軍略が好きなのであって人間関係に興味が有るパターンは余り無いはずです。
合戦を真面目に映像化しないなら、真田丸は見る価値は全く有りません。


さて、何でこんなにボロクソに言うかと言えば、三谷幸喜サンが歴史事実を無視し歴史人物を馬鹿にする姿勢に問題が有ると感じるからな訳ですが、では、実際の所、三谷幸喜サンがどれだけイイ加減で酷い内容に歴史を無視した脚本を書いているかを検証してみましょう。

第1~2回…歴史事実は略間違いない
この段階では小道具まで歴史事実に忠実に再現されていました。
武田信玄
例えば、小生が第2回解説で説明した武田信玄の被っていた諏訪法性兜(すわほっしょうかぶと)も、現存する実物に近いデザインや、武田家の文化面も歴史事実に沿って再現されていました。
実は真田丸の歴史考証に参加している学者サンに❝黒田基樹❞と言う方がいらっしゃいます。
この方は関東の室町時代~安土桃山時代の歴史のプロフェッショナルで、著書も多い人物です。黒田先生の著書は小説の様な物では無く、様々な神社仏閣に残る古文書や武家同士の手紙から戦国時代の武将達の動向や大名家の政治や軍事を研究する完全に学術的な物です。
❝真田丸❞はスタート以前の段階で、この黒田先生から三谷幸喜サンへ何某かのレクチャーが有ったのだと思います。
しかし第1回放送から❝高遠城の合戦❞や❝天目山の戦い❞が端折(はしょ)られて、合戦シーンを真面目に映像化しないのでは?と懸念した視聴者の中の歴史ファンは少なくなかったはずです。
加えて、演出とかけ離れた捏造も既に若干見え隠れし始めました。
小山田信茂の処分についてですね。第3回で小山田信茂は処刑を宣告されて見苦しく地団太踏んで喚(わめ)きながら、織田家臣に連行されて行きました。彼の処遇(しょぐう)について検証してみましょう。
小山田信茂
【歴史事実】
切腹
織田家では、小山田信茂が主君武田勝頼公を裏切り差し出そうとした彼の姿勢は許せるものでは無かった為に❝切腹❞させた上で、彼の領地の岩殿山城下の武士商人百姓の安全は保証されていました。
彼は武田家の家来でも無ければ武田家と対等に近い同盟者だった事、彼は武田家中でも最高クラスの武勇を誇っていたので、彼の実績自体は敵の織田家でも一目置かれリスペクトされた結果、武士らしく切腹する名誉を与えられていた訳ですね。
彼自身も、武田家との事は自分の責任として、死刑に成った際は領民の保護を織田家に願い出たそうです。
では三谷演出では?
【三谷脚本】
死刑
死刑を宣告されて見苦しく喚きながら連行されて行きました。
この脚本は彼の実績を無視して名誉を貶める三谷幸喜と言う人物の悪意に満ち満ちており、先人に対するリスペクトの欠片も無い脚本でしかありません。

第3~第5回放送…歴史捏造し、合戦は絶対に端折る姿勢が確定に。
3回では明智光秀が謀反して騒乱状態に突入しました。
明智光秀
この明智光秀の謀反、本能寺の変もろくに合戦シーンが映像化されませんでした。
もう真田丸が合戦は真面目にやらないダメ大河ドラマと言うのは、第3回までで大前提に成っているので取りあえず、そこに目を伏せても問題が有ります。
それは本能寺の変の後のこの人物のセリフです。
森長可
森長可(ながよし)。
彼は信濃北部の支配を織田信長公より任された人物でした。役割的には北陸の柴田軍団と共に越後の上杉家を攻略する為の配置ですね。
彼は信濃高遠城攻め(第1回放送)の際に、映像化はされませんでしたが歴史事実として非戦闘員の女子供も虐殺した鬼畜な人物です。戦国時代当時でも武士が非戦闘員の婦女子を虐殺すると言うのは非人道的で非難される行為でした。その為に佐久郡の笠原家攻略で同様の行為をした武田信玄、奥州大内家攻めで同様の事をした伊達政宗公は周辺大名から批判の的にされました。
信長公が伊勢長島や比叡山で婦女子を無差別粛清していますが、彼等は当時の浄土真宗の中で過激派化したテロリスト集団であり婦女子も戦闘員でしたし、比叡山に関しては政治的に浅井朝倉軍を引き込んで織田家を攻撃した上に比叡山に浅井朝倉連合軍を駐留させていたので完全に敵対軍事勢力でした。しかも、女人禁制の延暦寺には僧侶や浅井朝倉軍が多くの売春婦を雇い囲い込み破戒をしており、国家鎮護の道場が公序良俗を乱し天下に騒乱を齎す悪の巣に成っていた訳です。
ですから、伊勢長島一向一揆大粛清や比叡山浄化には正当性が有る訳です。
森長可は本能寺の変で織田信長公が死亡して後ろ盾が無くなると、己の行為が招く信州豪族の離反に収拾が付かなく成り、職務放棄し北信濃から勝手に美濃国に帰ってしまた挙句(あげく)、人質を虐殺しています。
にも拘わらず三谷幸喜は彼にセリフで「信州の国人を守る心算(つもり)で来たのに、我々を追い出すと守ってくれる存在が無くなり後悔するぞ」等と見当違いな事を言わせています。
国人衆を守る為に戦ったのは寧ろ、隣の北関東の支配を任された滝川一益公でした。
滝川一益
滝川一益公は善政を行い、実際には最後まで北関東の豪族達から支持され慕われた存在でした。
三谷幸喜は、この滝川一益公を貶(おとし)めて森長可を良く書きたい意図が有る様ですね。
では、第3回~4回の森長可の行動を歴史事実と真田丸脚本で比較してみましょう。
森長可
森長可の本能寺の変直後の行動
【歴史事実】
高遠城での残虐行為で信州の豪族の支持は無く、離反が頻発する。
織田家の武将として統治を遂行すべき所を職務放棄し信州から逃亡する。
信州から出る直前に、豪族の人質を虐殺している。
彼が職務放棄してしまったせいで、甲斐国の河尻秀隆公や上野国の滝川一益公は織田家本国との兵站(へいたん)断たれたばかりか退路も無くなり苦戦を強いられる事に成り、河尻秀隆公が討ち死にし滝川一益公が孤立してしまう大参事を招いた。
…もう、どうしようも無いクズ武将と言うのが歴史事実。
【三谷脚本】
高遠城合戦を端折っているので、彼が非戦闘員を虐殺して回った事実を描いていない。
「信州の豪族を守る心算で来た」と彼の行為の事実に反するセリフを吐かせて善玉の様に扱う。
人質をとった事実を書かない。当然、人質を虐殺した事実も書かない。
…全く歴史事実と正反対の演出で彼を脚色している。
もう第3~5回で大分、真田丸の内容がだいぶん怪しく成っている事が理解出来ます。
第5回放送…重要な事件は触れないスタイルも明確に成った。
第5回では徳川家康公の伊賀越えが有りましたが、それがどれだけ大変で後の歴史に重要なターニングポイントに成ったかをスルーして、ただのドタバタ劇にしていました。
小生を含め、歴史好きな真田丸視聴者の方が、歴史を余り知らない視聴者向けに丁寧に解説をしてフォローしている様な解説ブログが増える❝珍事❞が発生しています。
真田丸の脚本がいかに内容が薄いかと言う事ですね。
更にはどうでも良い、主人公の姉の失踪事件や歴史と関係の無い、別に視聴者が見たくも無い実際には起きてもいない事件を捻じ込んで来たり全く意味が解らない内容に成ってしまいました。
出浦昌相
この出浦津島守の行動も、歴史事実と違う処が描かれていました。
真田信繁
主人公の信繁は出浦津島守と遭遇し、彼が森長可を美濃まで送る所に遭遇しています。
実際の所、森は勝手に帰った挙句に、北信の豪族の人質を殺害している訳ですが、真田家に与力する出浦公が送り届けたのは上野国に駐留した滝川一益公でした。
滝川一益
滝川一益公は最後まで主人公の父の真田昌幸公に支持され支援されたのが歴史事実です。
真田昌幸
しかし、第6回放送ではとんでも無い脚本に歴史が捏造されています。

第6~7回放送…もう放送止めた方が良いんじゃない?と言うレベルの酷い脚本
歴史事実では滝川一益公は織田家の重臣として、最後まで職務を放棄せず関東の確保に尽力されました。
又、善政をしいていたので、最後まで上野の諸豪族や真田昌幸公から支持され、北条家との決戦で関東最大級の野戦❝神流川の合戦❞が起きます。
しかし頭がどうかしたのか三谷幸喜は真田昌幸公が滝川一益公を裏切って神流川の合戦に参戦しておらず歴史の矛盾をNHKも解説せずに触れないばかりか、合戦後に歴史事実として滝川一益公から真田家へ委任される岩櫃城と沼田城を強奪したと滝川一益公や真田昌幸公の人格を悪意を持って貶める演出をしています。
本当に第6~7回の脚本は酷かった。
もう、あんあ滅茶苦茶やるなら取りあえず時代劇を書くの止めた方が良いですね、三谷サンは。
では、歴史事実と三谷脚本を比較して見ましょう…
神流川の合戦 場所 久良岐のよし作成
神流川の合戦と沼田・岩櫃両城の委任
【歴史事実】
神流川の合戦
…真田昌幸公は滝川一益公に与力し参戦。
岩櫃城沼田城の戦後処理
…滝川一益公の関東撤退時、旧武田家時代の城代家老真田家に委譲される。
滝川家の伊勢帰国
…予(あらかじ)め木曽領で返還する約束で形式的に人質を諸豪族からとり、約束通り返還し感謝を表している。
【三谷脚本】
神流川の合戦
…真田昌幸公は参戦せず合戦自体が歴史的に不成立な状態に。
岩櫃城沼田城の戦後処理
…真田家は神流川合戦に参陣せず歴史に矛盾が発生している上に、滝川一益公から信頼され委譲された両城を真田家が強奪した事に成っている。
滝川家の伊勢帰国
…人質を虐殺した森の件は演出していないのに、滝川家だけ人質をとった挙句に木曽領で開放する心算が無かった様な滝川家を貶(おとし)める演出、真田昌幸公の人格も貶める演出がされていた。

まさか、最初の第1話、第2話を見た時はこんな歴史を無視した駄作に成ると誰が思ったでしょう?
合戦シーンも、軍団で戦う真田丸の時代と、新選組の時の様な数十人規模の切り合いでは全く撮影で再現すべき規模が異なる事も理解出来なかったんでしょうかね~?
三谷サンは歴史を無視した事ばかり書きたいなら、別に時代劇にしないで、歴史上の人物の名前を借りた現代劇でも書けば良いと思いますよ、本当に。

現在の我々の生活と言うのは先人達の沢山の苦労と悲しみと、少しの成功と幸せの上で成り立っています。
ですから、良い事をした人や地域の発展に寄与した歴史偉人を貶める事をしてはいけないと思うんです。
神社に祀られ宮司様達に当時の文化と一緒に守られている神様も、そもそもは歴史上の豪族であったりした訳ですから、我々は先人を神様の様に大切にするべきだと思うんです。
そして、御寺の和尚様達が先人の足跡を過去帳や古文書として記録し伝えて下さっていますので、歴史は出来る限り事実に近づけ更に先人への敬意も持って語るべきだと思うんですよね。

個人的な意見には成りますが、三谷幸喜サンの真田丸の脚本に対しては怒りを感じ始めています。
歴史考証に参加している黒田基樹サンは何をしてらっしゃるんでしょう?全く機能して無いんじゃないかな…