春秋戦国時代の中国常州市の御城
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淹城(YanCheng)


位置的には古代“呉”の首都姑蘇城(蘇州市)から車なら2時間半の距離。 「城市(まち)」型の御城ではなく中国では珍しい迎撃用の「城堡(城塞)」型の御城。
城堡と言うのは戦闘目的の施設で、一般的な中国の城壁に囲まれた都市とは違う。
面白い事に日本の江戸時代初期の武将達が設計した戦う為の近世城郭と似てる。
この中国の戦国時代の淹城は古代中国の御城なのに武田家臣団を取り込んで以降の徳川家臣団築城の外郭縄張りの特徴に酷似してて面白い。同じ様に戦いを大前提にすると、平地に築城する縄張りは似て来るモノなのかもしれない。
武田家は孫子に熱心だった様だが、常州市を含む“呉”には孫子こと孫武仕えていたのは有名な話しなので、春秋戦国時代の呉の御城と徳川家臣団の御城が似ているのは、ひょっとしたら偶然ではなくて必然なのかな?
今でも呉の首都だった蘇州市は呉王闔閭の古墳である虎丘に市街地からの参道になる山塘街の入口近く閶門近くの商業地区の中に孫子の顕彰碑が立っていたりする。

訪問時の写真がフィルムしかないのでアップロード出来ないけれど。

常州市の名物は直系5cm位の丸い麩にギッシリ挽肉をつめて醤油味で煮込んだ肉団子“獅子頭”。
あと漢代の旧区分で“揚州(現代は揚州市は別に有るよ)”に区分されるこの地域は、インディカ米、御茶、羊、ザリガニ、大閘蟹(上海蟹)の産地だったりする。豚足も有名。
淹城の近くの“大鍋台”と言う御店で特産品の獅子頭、羊、ザリガニ等の郷土料理を食べる事が出来る。
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御店主は日本留学経験があり日本語の話せる人だったので、事前に連絡とれたら中国語話せなくても平気そう。
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姥家大鍋台
でも、その連絡とるのが中国語か(笑)。
まぁ~常州の周りには劉備や孫権に関わり深い鎮江や南京、蘇州に上海なんて町も有るから周辺都市と合わせると江蘇省旅行は本当に楽しい。
おすすめです。