女性守護の尼寺と鎌倉公方所縁の寺院の秋
【松岡山 東慶総持禅寺(東慶寺)】
紅葉少ないが素敵な写真が撮れる。
両方とも緑豊かで美しい御寺♪
東慶寺★★★
浄智寺★★★
【電車】★★★★★
【 車 】★★
周辺にカフェや郷土料理店多数♪
☞オススメpoint( •͈ᴗ•͈ )
紅葉は少ないが緑豊か景観良し◎
紅葉と御堂の景色が素敵♪◎
東慶寺は映画の舞台◎
浄智寺は幕府鎌倉公方の宿舎◎
周辺にオシャレな和菓子喫茶店◎
周辺に美味しい飲食店多数◎
建長寺と円覚寺も近い◎
ハイキングにも合わせて最適⤵◎
浄智寺口~葛原岡~大仏コース
建長寺口~天園ハイキングコース
☞注意するpoint(•ω•)
周辺駐車場は小規模で直ぐ満車!
車停めるなら建長寺駐車場お勧め!
——以下 詳細( ゚∀゚)つ ダョ♪⤵——
—電車—
とにかく北鎌倉散策は電車で行くと便利極まりない。北鎌倉駅の改札を出ると幕府が定めた臨済宗の序列で関東の上位5位の内の第二位、つまり鎌倉五山第二位の円覚寺が有る。
そこから今回紹介する東慶寺、浄智寺と並び、暫く歩くと更に紫陽花の名所の明月院、続いて鎌倉五山第一位の寺格を持つ建長寺と有名な大寺院が多く並ぶ。その途上には多くの和菓子喫茶店やカフェレストランが有るので徒歩の観光に北鎌倉ほど最適なエリアは無いだろう。
—車—
車で北鎌倉に行く際は建長寺駐車場に駐車するのが良い。
建長寺も合わせて見学する価値が有る上に奥の半蔵坊からは富士山と鎌倉の山々を一望出来る景勝地でも有る。そこから浄智寺~東慶寺と歩いて行くとそう遠くない上に途中に飲食店も多数有る。
以下の地図を見て貰うと一目瞭然だが東慶寺、浄智寺の周辺にはコインパーキングは有るが全ての駐車場が極端に小規模で満車の場合が多い。なので建長寺駐車場を推薦する。
【見所】
—東慶寺—
東慶寺は大泉洋と戸田恵梨香が主演した2016年の映画“駆け込み女と駆け出し男”の舞台。
御寺の歴史は別項【歴史と偉人】を御覧頂くとして、東慶寺と浄智寺の境内時代にはそれ程多くの紅葉は無いが、庭師によって設計された境内の紅葉が大寺御堂や書院等に映(は)える・・・もといバエる(笑)配置に植えられており良い写真を撮影できる。
—浄智寺—
浄智寺はハイキングコースの入口としても有名で、浄智寺口~葛原岡~源氏山~大仏の切通し~鎌倉の大仏の高徳院までハイキングコースを歩いて行く事が出来る。ハイキングコースの入口の大寺院でもあるので少し奥まった所に在り喧噪を離れて豊かな緑の寺院。その山門(入口の門)へ続く石橋~石階段の景色もとても美しい。
また鎌倉江ノ島七福神の一つなので、可愛い七福神めぐり用色紙と御朱印も拝受出来る。
—周辺—
せっかく北鎌倉に来たのならば、北鎌倉には円覚寺、建長寺と言う大寺院も有るので合わせて参拝して置きたい。
建長寺は鎌倉五山第一位、円覚寺は第二位であり両方とも鎌倉時代~室町幕府~江戸幕府と将軍家が住職を任命する特に歴代幕府から支援を受け保護された寺院名だけ有り、普通の寺院と比較しても規模の大きな浄智寺、東慶寺を更に圧倒する規模を持っており。この2つの寺院は京都の大寺院と同等かそれ以上の規模を現在も誇っている上に多くの文化財や建築遺産は必見!
—飲食店—
郷土料理では鎌倉の建長寺発祥の料理として有名な“けんちん汁”や美味しい御団子の御店が特に北鎌倉には数軒有る。以前小生が記事で紹介した事も有る北鎌倉駅の直ぐ近くの“香下庵”や、“鎌倉五山”と言う御店は美味しい。
鎌倉五山はケンチン汁専門店だが蕎麦や定食も有る。ただし香下庵は茶屋なので和スーツがオススメ商品なのでケンチン汁を提供していない時期も有る、したがって下記GoogleMapリンクから電話をかけて確認すれば間違いない。
また小町通りと違い北鎌倉には会席ランチの御店も有るので御主人奥様とのデートにも適した“鉢の木”と言うオシャレな和食屋サンもあるので色々と選択肢が多い。
せっかく鎌倉に来たのなら抹茶や和菓子で一服したい方も多いと思う。
そこでオススメなのが香下庵に加えて円覚寺境内の“佛日庵”と明月院内の“月笑軒”、それと建長寺近くの“三日月堂花仙”だろう。
それと香下庵は北鎌倉駅から直ぐ近くだが落ち着いた御店で御団子や“あんみつ”等もあり若い女性に良い御店かも知れない。建長寺近くの“三日月堂花仙”は特に和菓子専門店だけあり色々な和菓子をチョイスしたい人には特にオススメ、“花より団子(笑)”的に雰囲気よりも和食レストランの様な店内で周囲に特に気遣いも要らず(笑)談笑しながら和菓子と御茶を楽しめる。
他にもオシャレな洋食のカフェや肉料理の店も有るので、御自分達のインスピレーションを信じて小生の紹介した場所以外の御店を開拓してもみても良い休日を過ごせると思います♪
【名物】
ケンチン汁に関しては本家本元の建長寺の座禅会に参加すると“本物”を食べさせて貰える。
ちなみに報国寺等、他の臨済宗の御寺で座禅会に参加しても沢庵2枚と白粥1膳が通常なのでケンチン汁は食べる事は出来ないので要注意!
—御香—
東慶寺で比較的高価な御香や、御香初心者が入門しやすい御香立て等も販売している。
—御朱印—
浄智寺の鎌倉江ノ島七福神巡りの御朱印色紙、他各種御朱印、東慶寺御朱印。
この御朱印台紙を購入すると、鎌倉~江の島を御朱印拝受して廻る為に鎌倉に再訪する理由にも成って鎌倉“通”の入口に成ったりする(笑)。
【歴史と偉人】
—東慶寺—
東慶寺は鎌倉幕府の第八代執権北条時宗公の正室だった覚山尼が開いた寺院。江戸時代には関東で2ヵ寺しかない❝女性守護の縁切り寺❞の内の1つとして発展した特別な寺院だった事から、東慶寺が開かれてより歴代尼住職は全て天皇家の皇女や鎌倉公方家や高位の大名の子女が住職を継ぐ高い寺格を誇って存続し、尼寺としての歴史も明治政府の廃仏毀釈が始まるまで続いた。
御寺としての始まりは覚山尼が東慶寺を開いた事に由(よ)るが、その発端と成った事件が有る。
覚山尼様は御実家が鎌倉幕府有力御家人の安達家であり、御自身が第八代鎌倉幕府執権北条時宗公の正妻だった。御子息の北条貞時公が第九代執権に成った頃、御実家の安達家が執権の外戚として政治権力が強めて行く状況を警戒し、事も有ろうか御子息の貞時公が軍勢を動員し安達家を攻め滅ぼす“霜月騒動”と言う内戦が起きた。
その霜月騒動の後に覚山尼様が御実家の安達家の婦女子達を守つ為に開いたのが東慶寺だった。当然ながら出資者は北条貞時公でもあるので開基は覚山尼と北条貞時公とされる。
この天秀尼を話をモデルにして脚本に取り入れているのが映画“駆け込み女と駆け出し男”の話しだったりする。
これらの歴史偉人の歴代尼住職の墓所は一般参詣者も御参りする事が出来ます。
東慶寺の歴史に御興味有る方は詳しくは過去に書いた解説ブログ⤴を御覧下さい。
御興味の有る方は上の野庭関城の紹介記事を御覧下さい。
—浄智寺—
最期の鎌倉公方であり初代の古河公方と成った戦の天才、足利成氏公もこの慣例にしたがって宿泊した歴史が有る。
足利成氏公はその強さからゲームにもキャラクターとして登場したりしています。
現在は規模は縮小したが歴代将軍家と鎌倉公方や関東管領、江戸期には徳川幕府から崇敬されたので大規模な堂塔僧坊が建ち並ぶ寺院だったが、明治時代以降は閑静な北鎌倉の谷を切り開いた景観が素晴らしく二階堂地区の瑞泉寺と並んで自然の美しい御寺として有名を維持している。
今回の記事は紅葉の季節の写真や解説ですが、東慶寺や浄智寺は春の梅の季節も綺麗な事で有名です。
他にも円覚寺や建長寺もあり食事処も周辺に沢山あるので良い癒しを感じる休日を春も秋も過ごすに相応(ふさわ)しい地域です。
春の景色にも御興味有る方は是非、上の記事を御覧下さい。
東慶寺の梅林や浄智寺の新緑は春の季節も本当にユックリとした時間と癒しをくれますよ~。