歴史オタクの郷土史グルメ旅♪♪      久良岐のよし

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タグ:足利貞氏

鎌倉市浄明寺地区の紅葉①
稲荷山浄妙寺と石窯ガーデンテラスの紅葉
鎌倉幕府時代の足利家の菩提寺と近代西洋建築のレストラン

【景観】★★★
 抹茶と日本庭園と紅葉を楽しめる。
【電車】 
 鎌倉駅~徒歩27分
 鎌倉駅~バス乗車8分~浄明寺降車
 ~徒歩2分       ・・・所要時間10分
 金沢八景駅~バス乗車22分~
 ~浄明寺降車~徒歩2分
              ・・・所要時間24分
【  車  】★★★
 有料駐車場有り。
 周辺にも有料駐車場有り。
【休憩】
 境内に抹茶を頂ける茶室有り。
 裏山境内に洋館レストラン有り。
 周辺にカフェ数軒有り。
オススメpoint( •͈ᴗ•͈ )       
 鎌倉幕府時代の足利家菩提寺◎
 喜泉庵で庭園見ながら抹茶飲める◎
 近代の洋館のレストランが素敵◎
―――――――――――――――――
 近所に竹林寺の報国寺と華頂宮邸も

 在り、一緒に全部廻るのオススメ♪
注意するpoint(•ω•)       
 紅葉綺麗な洋館行く道探してね!
――以下 詳細( ゚∀゚)つ ダョ♪⤵――
——山門~本堂——
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——御本堂の淡島明神——
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——喜泉庵——
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——本堂横から石窯ガーデンテラス——
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【見所】
浄妙寺は境内の庭の紅葉は少ないが本堂の裏山にある近代に建てられた古い素敵な洋館で石窯ガーデンテラスと言うレストランを営業しており、本堂横~そちらに行く道は場所が分かりにくいが紅葉が美しい。
武士の時代~現代を通じて婦人病の予防と治癒の淡島明神の御利益が有名で女性達の信仰を強く集める御寺だった。現在も拝観受付で淡島明神の御守りを購入する事が出来る。御本堂で御本尊の右手側、御厨子に入って祀られているのが淡島明神様。
浄妙寺境内の日本庭園の喜泉庵では抹茶と和菓子を頂きながら日本庭園を眺めゆっくり出来る。
【交通】
浄明寺バス停から歩いて5分とかからない上に、浄妙寺の有料駐車場もそこそこ広くて便利。
【周辺】
日本三古天神社の一つ、荏柄天神社が徒歩13分と近い距離に在る。
更に直ぐ近所にミシェランガイドで★★★認定された竹林寺の報国寺や皇族華頂宮家の住んでいた洋館が有り、そちらの紅葉も綺麗なので合わせて見学したい所。
 浄妙寺⇔報国寺        ・・・徒歩05分
 報国寺⇔華頂宮邸  ・・・徒歩03分
 華頂宮邸⇔釈迦堂切通・・・徒歩35分
  ※2020年現在の釈迦堂切通し
 釈迦堂切通の北側落石倒木で歩行不能。
 南側は近くに行ける。
【偉人】
足利義兼公、北条政子様、足利貞氏公、足利家時公、足利尊氏公、足利直義公。
【歴史】
足利義兼公によって真言宗寺院として開かれた後、臨済宗の禅寺に改宗した。
付近一帯が足利一門の邸宅等が有った事から南北朝時代迄足利氏が深く関与しており、鎌倉幕府滅亡後に征夷大将軍と成った足利尊氏公と後に南朝に味方して対立した足利直義公の兄弟間で観応擾乱(かんのうのじょうらん)と呼ばれる内戦が勃発した際も、足利直義公の没後、浄妙寺が菩提寺に成りえ現在も裏山に御廟が有る。
先述の通り婦人病予防と治癒の御利益の有る淡島明神信仰で有名な御寺でも有り、現在でも多くの女性観光客が参拝に訪れる。
【名物】
淡島明神の御守り
喜泉庵の日本庭園を見ながら頂く抹茶と和菓子
石窯ガーデンテラスのパンと鎌倉野菜の料理
●鎌倉彫りの食器やアクセサリー
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稲荷山浄妙広利禅寺(旧名:極楽寺)
【御本尊】釈迦牟尼仏
【御祭神】淡島明神、鎌足稲荷
【御利益】婦人病治癒・立身出世
【開基】足利義兼公
【中興】北条政子、月峰了然
【住所】鎌倉市浄明寺3-8-31
【アクセス】浄明寺バス停で降車、徒歩3分。有料駐車場有り。
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鎌倉市の浄明寺地区に、地区名と鎌倉の地名の由来に成った御寺が在ります。
その由緒は凄まじく、室町幕府将軍家の足利氏が鎌倉御家人だった時代に足利家菩提寺として開かれました。
小生の嫌いな渡来人、中臣鎌足の伝説も有る事や足利家の事績から出世の御利益も有り、婦人病治癒の御利益の有る淡島明神も祀られている神仏習合の文化の残る禅寺です。
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元来、周辺山林含め全てが境内地でした。
始めは源氏らしい真言宗の寺院と開基され、名前も極楽寺と言う御寺でした。
その後、臨済宗に帰依していた北条政子を始めとした北条氏一族の支援があり、鎌倉幕府執権の北条時宗公か北条時頼公の頃に、著名な高僧の退耕行勇禅師、その御弟子さんによって足利貞氏公の法名の浄妙寺殿義観から寺名を現在の浄妙広利禅寺に改め禅宗である臨済宗の寺院に改宗されました。
ここはとても素敵な御寺で、秋には境内の本堂前や裏山に紅葉の朱色が栄(は)えます。
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※昨年2015年12月07日の写真です。
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※昨年2015年12月07日の写真です。
綺麗でしょう?
因(ちな)みに2016年11月12日現在の写真はこんな感じです。
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まだ少し、紅葉には早いですが既に色付き始めていますね。
多分、来週位末には見頃に成るでしょう。
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境内の本堂を正面に見て、右手の道路の向こうには離れた神社も在ります。
この神社も含め、明治時代以前は周辺の山も全ての浄妙寺でした。確か、北条政子の持仏を安置した御堂が建てられたのが記録上は写真の神社辺りだった筈(はず)です。
写真は現在手元に有りませんが、その小山の上に石碑が有った様な気がします。ここ最近は直に本堂を拝んだ後で境内の草庵に御茶を飲みに行ってしまうので余り記録が確かでは無いのですが。
今、少し話題に上げたので先に紹介すると、浄妙寺の境内には素敵な喜泉庵と言う和菓子と抹茶を頂ける素敵な日本庭園を抱える草庵が在ります。
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秋にはコンナ素敵な風景に成ります。
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外国人向けにテーブル席が今年から設置されましたが、日本人は今まで通り、望めば畳の上で御抹茶と和菓子を頂けます。
小生は今日は足利家の❝二つ両引き紋❞の家紋をあしらった落雁(らくがん)を頂きました。
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抹茶の御菓子は落雁等の干菓子のセットが600円、その日の和菓子のセットが1000円です。
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昨年秋の写真。秋らしい柿の形の練り切りでした。
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素敵な空間なので、ここで抹茶を飲んでユックリするのは幸せな時間を過せます。
直ぐ近所の報国寺も竹林の中の草庵で御抹茶と干菓子を頂く事が出来ます。2012-11-04-07-12-50
※報国寺の竹林。
※以前、報国寺を紹介した記事は「ココ」←クリック!
話を浄妙寺に戻しましょう。
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浄妙寺の本堂も、他の鎌倉五山の御寺と同様に立派です。
屋根の造りから想像するに、近年までは茅葺屋根だったと推測出来ます。
茅葺は屋根の吹き替えに数千万円単位の御金が必要なので、明治政府以前の様に将軍家の支援の無くなった現在では維持も難しく、管理しやすい銅葺き屋根に吹き替え本堂を維持しているのだと思います。歴代御住職様と檀家さんの努力の結果ですね。
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昔は数十の塔頭寺院を抱える大寺院だったので、この本堂の畳も朝に昼に、多くの学僧で埋め尽くされ禅問答や座禅が行われていたんでしょう。
現在のこの浄妙寺の魅力は歴史と、先に紹介した自然の風景にあります。
左手から奥の裏山に続く参道が有ります。
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紅葉の季節だと、参道をこんなきれいな紅葉が彩ってくれます。
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綺麗でしょう?
更に奥に進むと、素敵な洋館が見えてきます。
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この洋館は明治時代に建てられた文化財であり❝石窯ガーデンテラス❞と言う鎌倉の地野菜と石窯で焼いたパンを提供するレストランにも成っています。
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素敵な店構えですね。
石窯ガーデンテラスの詳細については公式ホームぺジ「ココ」←をクリックして御覧下さい。
この石窯ガーデンテラスを通り過ぎて山の奥からの眺望も素晴らしいんです。
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昔の鎌倉の山林を連想させる、大きな建物が視界に入らない風景が見られます。
そして、ここに祀られる鎌足稲荷は中臣鎌足の伝承が有り、鎌倉市の地名由来の伝説の内の一つ舞台でもあります。
実はこのもう少し先に行くと、室町幕府初代将軍の足利尊氏公の御実弟、足利直義公の御廟所が有ります。
そんな訳で、この浄妙寺は足利家の鎌倉御家人時代~室町時代初期の重要な御寺として機能していた歴史と、鎌倉五山の第五位の格式を持つ将軍家御声掛かりの凄い御寺と言う事が御理解頂けたでしょうか?
そんな格式と歴史を持ちながら、現在では小生達の様な一般の参拝客にも美しい風景と安らぐ御茶と空間を提供してくれる御寺として存在しています。

近くには先程紹介したミシェランガイド3星評価の報国寺が在りますし、明治の皇族の華頂宮邸の旧館の庭園が無料で公開されています。
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そして、浄明寺地区のもう少し先の十二所(じゅうにそ)地区まで歩くと、そこには鎌倉七口の一つ朝比奈切通しも在ります。
皆さん、是非、秋も深まり紅葉が綺麗に成った頃に、この浄妙寺周辺を散策して見ませんか?
きっと歴史を感じながらの鎌倉市の中でも自然豊かな地区を散歩すると、清々しくてリフレッシュ出来ると思いますよ!

では、又、次の解説記事で御会いしましょう!

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